ホーム  >>  愛犬のケアについて  >>  犬の健康管理 発情期・避妊手術

愛犬のケアについて

犬の健康管理

発情期・避妊手術

動物病院で行われる犬の手術で一番多いのは避妊・去勢です。避妊と去勢は、さまざまな病気を予防できるというメリットがあります。 ここでは発情時期、去勢手術のタイミング・メリット/デメリットに関して見ていきましょう。

発情期

メス犬の発情期は年に2回あり、最初の発情は、小型犬では生後7~10ヶ月、中・大型犬では生後8~12ヶ月ごろに訪れます。以降は6~7ヶ月周期でやってきます。発情期間は約2週間程度で、初期は外陰部が腫れ、10日間ほど少量出血した後、排卵が起こり交尾適期に続きます。
オス犬には明確な発情期はありません。成犬のオス犬が発情期のメス犬に出会うと反応して発情し、交尾可能の状態になり、自ら発情はしません。

去勢・避妊手術のタイミング

去勢・避妊手術のタイミングは生後6~8ヶ月頃が適切ですが、もっと早期に手術を薦める動物病院もあります。 一般的に日本では生後6ヶ月頃前後が多い傾向にあります。
とくにメス犬は最初の発情期の前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生を高い確率で予防することができると言われています。

犬の去勢・避妊手術によるメリット

オス犬
・前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫など精巣ホルモンの働きが関係する病気の発症率が低くなる
・マーキング(スプレー)やマウンティング、メス犬を求めての放浪、脱走が減少
・性格がおとなしくなる

メス犬
・乳腺腫瘍、子宮蓄膿症など性ホルモンの働きが関係する病気の発症率が低くなる
・妊娠の回避
・発情期の出血がなくなる
・性格がおとなしくなる

犬の去勢・避妊手術によるデメリット

・肥満になりやすくなる:ホルモンバランスの変化によるもので、適切は食事管理、運動によって防ぐことができる。
・皮膚病にかかりやすくなる:ホルモンバランスが崩れたためで、治療可能

去勢・避妊手術を行った犬は病気にかかる確率が低くなるため、結果として平均寿命が1~2年ほど長くなります。
去勢・避妊手術を行う場合は5歳までに行うのが良いでしょう。 5歳を超えるとホルモン性の高齢疾患が出てくる可能性が高くなります。去勢・避妊手術を行っておけば、高齢疾患の回避の有効な予防手段になります。